目立たない場所にピンを刺してみます。
ピンが刺さらない場合は、コンクリート壁や木壁にクロスを貼っていると思われます。【参照1】
ピンが刺さった場合は、ピンの先を見てみます。
ピンの先に白い粉が付いていた場合、石膏ボード壁となります。【参照2】
白い粉が付いていない場合は、ベニア板のような薄い木壁でしょうか。【参照3】
※壁にピンの穴をあけたくない場合は、次のステップをお試しください。
【参照1】
【参照2】
【参照3】
壁美人を取り付けたい壁にコンセントがあれば、コンセント口を外してみます。
コンセント口を外すと壁の断面を見る事が出来ますので、ドライバー等で壁をなぞります。
白い粉が削れてつくようであれば、石膏ボードの壁となります。
※ 安全のため確認するコンセントの電源回路ブレーカーをOFFにしてから作業してください。
壁美人は、基本的に「金具」と「フィルム」から成り立ちます。
壁が「石膏ボード」であることを確認し、ホッチキスを用意したら、上の動画や下記の手順を参考に早速設置してみましょう!
- 金具を壁にあてがい、窓に合わせてフィルムをはめ込みます。
- フィルム越しにホッチキスを打ち込みます。
- ホッチキスは1つの窓に対して2箇所打ちます。
- 全ての窓にホッチキスを打ち終われば完成です。
壁美人金具の設置方法がわかったら、DIYで様々な壁掛けにチャレンジしてみましょう。
ここでは、例として壁美人を使って家具を壁掛け設置する手順をご説明します。
壁に掛ける家具のサイズ・重さによって使用する金具が変わります。
まずは家具のサイズを測りましょう。
測るのは次の2辺です。
次に奥行と高さの比率を出します。
奥行に対して高さが10倍以上ある場合、壁美人金具は性能を最大限発揮することができます。
奥行に対して高さが5倍だった場合、壁美人の静止荷重は半減します。
以下に、奥行と高さの比率による各壁美人金具の静止荷重を示します。
金具サイズ | 高さが奥行の | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1倍 | 2倍 | 3倍 | 4倍 | 5倍 | 6倍 | 7倍 | 8倍 | 9倍 | 10倍~ | |
0.6 | 1.2 | 1.8 | 2.4 | 3.0 | 3.6 | 4.2 | 4.8 | 5.4 | 6.0 | |
1.2 | 2.4 | 3.6 | 4.8 | 6.0 | 7.2 | 8.4 | 9.6 | 10.8 | 12.0 | |
1.8 | 3.6 | 5.4 | 7.2 | 9.0 | 10.8 | 12.6 | 14.4 | 16.2 | 18.0 | |
2.4 | 4.8 | 7.2 | 9.6 | 12.0 | 14.4 | 16.8 | 19.2 | 21.6 | 24.0 |
※金具を2枚使った場合、静止荷重は倍になります
さて、難しい話はここまでにして、以下に家具の「高さ」「奥行」「重さ」を入力してみてください。
入力された条件を元にシステムが自動で最適な金具を表示します。
高さcm, 奥行cm, 重さkg
受け金具とは、家具を壁美人金具に引っかけるために必要なパーツです。
受け金具には以下の3種類があります。使用例を参考に、家具の形状に合った受け金具をお選び下さい。
受け金具(段型)は、設置する家具の背面が平らな場合での使用に最適です。
家具の上部に受け金具(段型)を取り付けて壁掛けした場合、金具の厚み分だけ家具の下側を浮かせないと家具が傾いてしまいます。
受け金具(段型)を使用する際は、金具の厚み分(約12mm)のスペーサーをご用意ください。
※スペーサーについては「③スペーサーの準備」を参考にしてください。
①受け金具を取り付ける
②受け金具設置完了
③スペーサーを取り付ける
④フック付き壁側金具を取り付ける
⑤フックに引っ掛ける
⑥設置完了!
受け金具(L型)は、オープンシェルフのように家具に背面がない場合での使用に最適です。
スペーサーを使わなくても設置できるのが特徴です。
受け金具(L型)を使用する場合、壁面に接する部分より1~2mm内側に取り付ける事で、壁に掛ける際にちょうどよく引っかかります。
①1~2mm内側に位置を決めて
②受け金具を取り付ける
③受け金具設置完了
④フック付き壁側金具に引っかけて
⑤設置完了!
受け金具(平型)は、家具背面に7.5mm以上の段差がある場合での使用に最適です。
家具の上部に受け金具(平型)を取り付けて壁掛けした場合、「段差+金具の厚み分」だけ家具の下側を浮かせないと家具が傾いてしまいます。
受け金具(平型)を使用する際は、「受け金具を取り付けた段差+3mm」のスペーサーをご用意ください。
※以下の取り付けイメージは、受け金具(平型)の使い方を説明するため、あえて背面が平らな家具に段差を付けるための木板を取り付けています。
①段差をつけるため板を取り付ける
②板の取付完了
③受け金具を取り付ける
④スペーサーとして当て木を取り付ける
⑤フック付き壁側金具に引っかけて
⑥設置完了!
家具の上部に受け金具(段型・平型)を取り付けた場合、金具の厚み分だけ家具の下側を浮かせる必要があります。
※下側を浮かせないと家具が傾いてしまいます。
家具を浮かせるためにスペーサーを使用します。
スペーサーの厚みは、状況によりそれぞれ異なりますので、都度ご用意ください。
スペーサーには何を使用してもよいのですが、以下に例をあげますので参考にしてください。
ネジで止めるものや両面テープでとめるものがあります。
小さくて目立たず取り付けも簡単なため、スペーサーとしての使用に最適です。
厚さのバリエーションも豊富です。
ホームセンターで入手できます。
棚を自作した際などに、あまった材料をスペーサーとして使うのはいかがでしょうか。
手に入りやすい9mm・12mmの板は、ちょうど差が3mmのため、受け金具(平型)での使用に最適です。
また12mmの板は、受け金具(段型)のスペーサーとしても活躍します。